那覇市泊にある首里泊手系の史跡「長嶺将真 顕彰碑」をご紹介します|沖縄伝統空手道振興会
那覇
沖縄本島から周辺離島をつなぐ定期船のターミナル「泊港」。夏季には観光客で賑わう観光拠点から徒歩7分ほどの位置に、昔ながらの小さな町の公園があります。その大きくそびえるガジュマルの木陰に、沖縄空手三大流派の一つ「泊手」の大家、長嶺将真の顕彰碑はあります。現在の那覇市泊に生を受けた長嶺の武歴は、泊手の久場長仁にはじまり、その後首里手の島袋太郎を経て、喜屋武朝徳の高弟、新垣安吉に師事し、新垣の理念や指導方針に多大な影響を受けたと言われています。その後入隊と除隊を経て警察官となった長嶺は、最初の勤務先であった嘉手納署の近隣に住んでいた、喜屋武朝徳に約2年間師事し、さらに派遣された東京で、泊手の大家 本部朝基からも指導を受ける機会に恵まれます。その後、自身の空手のルーツとなる二人の偉人「首里手 松村宗棍」「泊手 松茂良興作」二人の名前から「松林流空手道興道館」を立ち上げ、1941年には現在でも広く稽古される「普及型Ⅰ」を考案し、1997年には沖縄空手界初の「沖縄県指定無形文化財保持者」にも選ばれるなど、沖縄の空手界にたくさんの功績を残しました。