那覇市首里にある首里泊手系の史跡「小林流開祖 拳聖知花朝信 顕彰碑」をご紹介します|沖縄伝統空手道振興会
那覇
ゆいレール儀保駅から徒歩およそ11分。首里城や龍潭池にもほど近い首里の住宅街を散策していると、青空にそびえる立派なガジュマルの木が姿を表します。その大樹の影に守られるように「小林流開祖 拳聖知花朝信 顕彰碑」は設置されています。知花朝信は、言わずと知れた沖縄空手三大流派「首里手」の大家で、後に「小林流」を立ち上げた開祖としても、その名を歴史に残した空手家です。首里鳥堀町生まれで首里士族でもあった知花は、1899年15歳の時より、首里手の大家 糸洲安恒に師事し、その技を高めていきました。糸洲の元で約13年間修行したのちは、1918年34歳の時に首里に道場を開設。続けて那覇市久茂地にも開設するなど、空手の普及に務めました。知花朝信の弟子には、宮平勝哉(志道館)や仲里周五郎(小林舘)、比嘉佑直(究道館)などがおり、後に小林流が世界中へ普及していく基軸となる会派が生まれて行きました。